« 2010年9月 | トップページ | 2010年11月 »

たとえばこんな意趣返し

…やらないと思うけど。

 JR九州はやらないと思うんですが、JR西日本には鹿児島県知事の発言に対してこんな意趣返しを出来る余地があります。JR九州がやらないと予想するのは地元だから大事って以上に高速バスからシェアを奪う必要があるからですが。

 九州新幹線全通時に新大阪~鹿児島中央直通で1日4往復程度と予定されている「みずほ」と1時間に1本程度とされる「さくら」ですが、航空機便が激減ないし撤退したところを狙って「さくら」を熊本県止まりにしてしまいましょう。博多または熊本で「つばめ」に乗り継げば済む話とは言え、これをやられたら鹿児島の観光にはかなりのダメージがある筈です。大阪市中心部から伊丹空港は比較的近いですが鹿児島市中心部から鹿児島空港までは高速道路で接続されているとは言え30分を切ることはまず無理なので、現在の1日22便(11往復:ANA10便とJAL12便の合計)体制が維持されれば飛行時間(およそ1:10)+接続時間に搭乗にかかる時間を加えて片道3時間弱と見込んでも、秋田新幹線などの事例から片道4時間前後の新幹線の方が優位に立つというのが大方の予想です。で、「さくら」の熊本~鹿児島中央間の乗車率が期待ほど上がらないとなれば、「みずほ」を5往復(3時間に1本)にする代わり「さくら」を熊本(または新八代)止まりにしても飛行機よりは利便性が高くかつ鹿児島県は新幹線効果を思ったほど享受できないという立派な意趣返しが可能です。JR九州としては観光客には熊本または新八代からSLで人吉へ、日本三大車窓とも言われる人吉~吉松は「いさぶろう(快速列車だがハイグレードな車両)」、吉松~鹿児島中央は「はやとの風(元が一般車両とは思えないハイグレード車両の特急)」と乗り継いでもらうように仕組むまで。

 で、JR西日本に嫌われた鹿児島をフォローすべくJR九州が博多~鹿児島中央の「つばめ」を増発した場合、いわゆるストロー効果で福岡ばかりが栄えるという踏んだり蹴ったりな事態に陥る可能性が高くなります。何せ片道約1時間20分、東京~名古屋・長野・仙台間より近いですからねぇ。名古屋はまだキャパシティが大きいので吸い取られる一方という事にはなっていないものの東京の観光客を呼べているとは言えないし、長野が思いっきり吸い取られているのは皆様もご存じの通り。仙台くらいのキャパシティは要るかなぁ…。

 飛行機サイドとしては新幹線が新大阪~鹿児島中央直通便が3時間間隔までなら早朝と夜の日帰り需要狙いの便を飛ばしてしのげそう(関空からなら新幹線では不可能な当日大阪を出て9時に鹿児島市中心部にいられる設定は十分可能)ですが、2時間以下間隔なら全滅覚悟ですね。しかし日帰りとなると宿泊業界はおいしくないし、この便を維持できるほどのビジネス需要が期待できるかと言うと…どうでしょうねぇ。現在伊丹~鹿児島に使用されている機材は80席クラス(JALプロペラ)2便・160席クラス(JAL B737系、ANA A320系)14便・250席クラス(ANA B767系)6便、平均すると1便約180席ですから、輸送力だけで言えば新幹線は4往復でも賄える計算(8両編成全車1列4席としても500席は確実…全員終点まで行く訳じゃないけど)。現在朝一番早い便に乗ると鹿児島空港着が9:05だから、鹿児島市内に着くのは10時前後…客先に入れるのは10:30過ぎって感じ?微妙だなぁ。離島路線を持つJALは鹿児島~種子島・屋久島便接続で辛うじて残す感じ?(大阪直行各4便、乗り継ぎ接続6便の各5往復体制を維持できれば勝算があるかな)。鹿児島県も東側(大隅半島側)は新幹線が不便で空港優位ではありますが、県人口170万人の1/3強(60万人)を鹿児島市だけで占めている訳で…。

 ちなみに、上記のSL→「いさぶろう」→「はやとの風」乗り継ぎは、SL用機関車が修復中だった時に寝台特急「はやぶさ」を降りると対面ホームにSLが待っていて…という演出込みで考えたものです(寝台特急の東京発を15時頃にすればいいのかな)。鹿児島中央→新八代はもちろん新幹線、新八代→熊本または博多を「リレーつばめ」とする鉄分濃いめな旅になります。…昔この変形(大分→宮崎→都城→吉松に入ってから一旦人吉に行って「いさぶろう」→「はやとの風」→「つばめ」→「リレーつばめ」で博多に向かう)やったけど。

 話は変わりますが、リニアが長野県の主張通り諏訪経由ルートで長野県内に2駅設置なんて事になっていたら、JR東海は朝晩1往復ずつだけ止めて後は全部通過とか恐ろしい事になっていただろうなぁ…(金は出さないが迂回して止めろとか言われたら私でもそうする)。あとは目一杯南寄りのルートにして長野県自体を通らないとか(伊那谷ルート程度の迂回になるが足止めされるよりはいいだろう)。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

みずほじゃダメなんですか?

…何が悪いのかよく解らん。

 九州新幹線全通時に山陽新幹線から直通させる列車の名前を「さくら」と決定したというニュースと一緒に、さらに停車駅を限定して新大阪~鹿児島中央間を4時間切るダイヤにする速達列車として「みずほ」を設定するというニュースが流れました。「さくら」は想定内(私ですら「ゾクゾクするような光景」で引っ張り出したくらいで…)でしたが、「みずほ」はほぼ想定外だったようです。いやまあ、100人中99人は想定外だったと思いますが。

 あくまでも検討中ってスタンスで扱われていた「みずほ」ですが、最近その名称にケチをつけたい人がいろいろいらっしゃるようで…例えば鹿児島県知事とか有名鉄道評論家とか。

 不快感を表しているというのが鹿児島県知事。この人にエラソーな事をいう権利はありません。1期目当選時(2004年)に九州新幹線(新八代~鹿児島中央間)が開通したとか2期目当選時(2008年)には篤姫ブームがやってきたとか超ラッキーなだけで、この人が頑張って花開いた鹿児島振興策なんて皆無に等しいんです。何か言いたかったら隣県の知事くらいの事やってから言えと。

 痛いのが鉄道評論家の川島令三氏(痛過ぎるので名前出します)。列車の格がどうとかこうとか仰ってますが、のぞみ/ひかり/こだま/さくら/つばめ/はやぶさ/はやて/やまびこ/なすの/とき/たにがわ/あさま/つばさ/こまち/(あさひ/あおば)の中で「みずほ」より明らかに格式が上と言える名前なんて「さくら」と「つばめ」だけ(戦前から「櫻」「燕」として「富士」と並び使用された由緒ある名前)。「つばめ」に至ってはその戦前に列車名を公募したらぶっちぎりの第1位だったのを敢えて温存し後日登場させた超特急に付けてデビューさせたとか、山陽新幹線全通直前まで山陽本線を走らせていたものの新幹線全通後に釣り合う列車がないので敢えて封印してしまったとか、JR九州が博多~西鹿児島間の在来線特急として復活させる際に使用車両(787系)をJR他社に見せて名前に釣り合う格がある事を確認してもらって了承を得たなどのエピソードに事欠かない反面、順当にいけばその当時の最速列車たる東京~大阪の日帰りを可能にしたビジネス特急こと在来線時代の「こだま」やら東海道新幹線に付けられて当然でありながら付けられなかったのは古い特急のイメージを引きずりかねないが故に敢えて外されたなんて経歴もある訳で、ヒョーロンカが考えているほどJR(旧国鉄)は名前と格式の関係を強固に結び付けている訳ではなさそうです。そこまで格式にこだわっていたとすれば九州のメインルートは日豊本線ではなく鹿児島本線なので、ブルートレイン時代の「富士」が日豊本線(大分~宮崎~西鹿児島)で「はやぶさ」が鹿児島本線(博多~熊本~西鹿児島)というルートだったのは逆になっていた筈ですがそうではない(逆に言えば長崎・佐世保行きのブルートレインが「さくら」だったのはこの地域の位置付けが別格だったことの裏付けになりそうではある)。ちなみに当時の「みずほ」は「さくら」と「はやぶさ」のバックアップ的な位置付け(分割して熊本と長崎に向かっていた)。スピード感がどうとかこうとか仰ったりもするようですが、それなら特急とか新幹線に動かない山の名前を付けるのは決定的におかしい訳で。我が国の美称である「みずほ」を最速・最優等列車に付けて何の不都合があろうか。

 何はともあれ、くだらない雑音を無視して「みずほ」の命名が決定して何よりです。

 そう言えば、うちに来ていたトラックバックに1件「はやぶさ」絡みがあったんですけど、工学試験機の方の「はやぶさ」についてのエントリだったので保留しておいたんですが今回さらし者にしてくれよう。鉄道ファンは速度の遅い寝台列車に付けていた「はやぶさ」を新幹線に付けることにしたので怒っているとの内容ですが、私はようやく名前に相応しい列車を得たと認識しています。急降下時の速度とは言え400km/hに達するってのはツバメ以上ですからね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

本館開設12周年

それを別館で話するのか>自分

 そんな訳で、当TJB(本館)開設から12周年となりました。ここんとこ更新が滞っていますが。

 一年一昔とかドッグイヤーと言われる世界なので古いコンテンツにはカビが生えたまま放置という状態ですが、まあ何かの役に立てばいいのかなとそのままにしております。しかしさすがにリンク集はそのままじゃまずいかなと思ってますが。

 この別館も実は6年半経過してるんですよね。更新頻度の低さを無視すればよく続いてるもんだと褒めてもらいたい(ご冗談でしょう>自分)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年9月 | トップページ | 2010年11月 »