パトレイバー実写化を考えてみる
…今更ぁ?
先日から公式サイトが出てきたって事は本当にやるんだろうなぁとかいったレベルの関心ではありますが、その昔それなりにはまって観てたのも事実なので(劇場版2作は初日に観に行った)ちょっと。
正直なところ、冒頭の「今更?」って気はするのですよね。元々がアニメ・まんがで展開していた時期の10年後って事で1990年代後半~2000年代前半に双腕の二足歩行する重機がわんさか動いている作品世界だったので、2013年の今ってほぼ四半世紀遅れで現実が追いついてきた感じがしている訳です。もう8年ほど前ですがLANDWALKER(榊原機械)がすり足に近い乗用二足歩行ロボットを世に出し、最近では日立建機が双腕型油圧ショベルASTACOがシリーズ化していたりKURATAS(水道橋重工)なんて二足歩行ではないけど明らかに乗用ロボットな機械が出てきている訳です。この調子で行くと10年後くらいには双腕二足歩行の重機がごろごろしている世界になっていても不思議ではない雰囲気が漂ってきている今、全身CGでコクピット付近だけモックアップのレイバー映像を見せられて果たしてリアリティが出るのか。私が実物大ガンダムとかKURATASを作った人が以前作った実物大鉄製ボトムズとかにほとんど興味を示さなかった理由が「動かない、乗れない乗り物に興味が無い」なのに、今なら(10年後には)本当に動くレイバーが作れるんじゃないかという雰囲気の中でCGで作ったロボットに食指が動こう筈がありません。実質マリオネット状態でも実物大で動かせるレイバーを作って撮影するんなら、観に行きます。見分けがつくかどうかの問題ではなく、実写でやるからには実物作ってやろうと考えるかどうかという心意気の問題。…CGで済ませるんなら実写なんて言わずアニメでいい訳で。
友人が心配?しているであろう出演者の問題はうっかり泉野明とか出したら終~了~、となるであろう事は私にも容易に予測がつきますので、WXIII方式でばっさり解決。パトレイバーであってパトレイバーでなく、しかし紛れもなくパトレイバー…ってキャラクターを確立する気があるかどうかにかかってくるでしょう。
レイバーの出てくる必然性については、「来るべき地球温暖化による海面上昇に備えて東京湾を堤防で閉め切って埋め立て(バビロンプロジェクト)」ではなく、「来るべき巨大津波に備えて東京湾岸に巨大堤防を築く(グレートウォールプロジェクト)」ってやればものすごくリアリティが出ちゃいますね。東京湾って案外深いんで丸ごと埋め立てるにはちょっとどうかと思いますし。
「機動警察パトレイバー」という作品はなさそうでありそうなぎりぎりの境界を描いていたから良かったのであって、そこんところをうまく映像にできないと間違いなく駄作になること請け合いです。私はそう予測します。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
最近のコメント